2015年12月11日金曜日

PALiT GeForce GTX660 OCファンが回らなくなったので交換

以前の記事でメイン機のグラボを無事GV-R795WF3-3GDに交換出来たので、取り外したPALiT GeForce GTX660 OCをサブ機に移設する事にした。

サブ機にはRadeon HD 6750が搭載されていたのでDDUでドライバを削除しGTX660を取り付ける。

そしてnVIDIAのHPから最新のドライバをインストールしたが、特に問題なく完了。
これでサブ機はQ6600、6GB、GTX660、Win10とかなりのスペックになり、非常に快適に使っていた。

「Win10の軽さも相まってメイン機とほとんど変わらない使い心地だなぁ」

と喜んでいたら、最近急にPCを起動後数分程度でハングアップしてしまうようになってしまった。

PCの蓋を開けた状態でPCを起動したところ、なんとグラボのファンが回っていない!!

「うーん、メイン機からサブ機に左遷させられたので拗ねちゃったのだろうか・・・」

とか思ったが、私にとってGTX660は高性能なグラボなのでなんとか修理して使いたい。


どこかに参考になるHPが無いかなとネットを探していたところ、全く同じグラボのファンを交換しているページを発見!

■NONTHEME 気の向くままの雑記帳 - ビデオカードが壊れた そして復活
http://trueway.cocolog-nifty.com/blog/2014/12/post-de59.html

これはまさしく求めていた情報で本当にありがたい。

この人は元のファンを切り取って代わりに薄型ファンをグラボのカバーにネジで固定されており、大変スマートに交換されている。これを見習って自分も交換することにした。

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まずは交換するファンの選定。
上記HPを参考にして、80mm角でなるべく薄型を探したところ、

「akasa Slimfan 80mm PWM AK-FN076A」というのがamazonで1000円程度で売っていた。
上記HPでは薄型ファンを使ったのだけど少しヒートシンクに当たるのでアルミ管で加工されたとのことだが、このファンは厚さ10.8mmと超薄型なので大丈夫だろうと考え購入。

で、届いたのがこれ。

さっそく取り付け。まずはGTX660のグラボカバーを外し、


シールを剥がしてみたけど取り外し用のネジとか無かったので、この3本のプラスチック支柱をペンチで切断!

途中の写真が取れていないのだけど、ネジ止めしてカバーを元に戻す。出来上がりはこんな感じ。
幸いな事にこの超薄型ファンならヒートシンクに当たることは無く、スムーズに元に戻せた。

またファンの電源はグラボ上の元のファンのコネクタに差し込んであり、
グラボのファン回転制御がこの交換したファンでも有効になっており、
低負荷なら低回転、高負荷なら高回転にちゃんとなる。

しかもこのファンは元のファンよりずっと静かで、低負荷時には「止まっているのじゃないか?」と心配になる位静かである。
高負荷を掛けてもそれほどうるさくなく、かつ元のファンと同じくらい冷やしてくれるので非常に満足な出来となった。

PALiTの標準のファンは壊れやすいようでPALiTを買ったことを後悔したのだが、結果的にはとても静かになりお気に入りのパーツとなった♪

2015年12月10日木曜日

GV-R795WF3-3GDの電圧変更完了

やっと低電圧化出来る環境が構築出来たのだが、実施する前にどれ位下げられるものかを事前調査していたところ、非常に良く纏まっている記事を発見!

■Comparatif : les Radeon HD 7970 et 7950 d'Asus, HIS, MSI, PowerColor, Sapphire et XFX
http://www.hardware.fr/articles/853-1/comparatif-radeon-hd-7970-7950-asus-his-msi-powercolor-sapphire-xfx.html

この記事の凄いところは、7種類もの7950製品の低電圧化とOCをテストしてくれているところ。

残念ながら私のギガバイトの機種は無いが、低電圧化の目安には非常になる。掲載されている7製品のコアクロックとVDDCの値を見ていると、大体下記の値で動くようだ。

コアクロック  VDDC
        (MHz)         (V)
900                1.087   (←この製品のデフォルト)

800                0.925
900                0.975
1025              1.093
1075              1.150
1100              1.174
1150              1.225

これを見ると、800MHz→900MHzの100MHzアップでは0.05Vだが、1075MHz→1150MHzの75MHzアップでは0.075Vと2倍必要になっている。

こうなると800MHzで0.925V(ピーク時104Wくらい)、もしくは900MHzで0.975V(ピーク時124Wくらい)あたりで使うのがワットパフォーマンス的に良さそうだ。

今回は消費電力低下が主眼なので800MHzで行こう。私の用途なら800MHzでも十分な性能でしょう。

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という事でTRIXXで設定を変更する。

■900MHz、1.087V(デフォルト)設定

これを下記のように変更してみた。
■800MHz、0.925V設定


0.162V削減なので、かなり消費電力が下がったと思う。

ただこの800MHz設定で安定して動かないとダメなので、OCCTを使ってGPUに1時間位負荷を掛けてみたところ特に問題なく終了。

時間は短かったけどまぁ安定していると言えるのではないだろうか。
ちなみに1650x1050で実施しており、FPSは60が維持されており、GPU温度は最高64℃であった。

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最後にパフォーマンスだが、デフォルト設定と800MHz設定それぞれでDQ10ベンチをやってみた。
・CPU      FX-8100(2.8GHz/3.4GHz/4.0GHzにOC)
・ベンチ設定 1280x720、標準品質と最高品質の2回

■(A)900MHz、1.087V(デフォルト)設定での結果

■(B)800MHz、0.925V設定での結果

■まとめ
     標準品質   最高品質
(A)    10021      9716
(B)    10048      9761

あれ~、900MHzと800MHz、標準品質と最高品質、それぞれほとんど違いがない・・・
という事はGPUはスカスカでCPUがボトルネックなのか。まぁDQ10ベンチはほとんどCPUベンチだから仕方がないか。

まぁこれで悩むことなく800MHz設定で使う決心がついたので良かったとしよう。

2015年12月9日水曜日

GV-R795WF3-3GDの電圧変更で四苦八苦

前回購入したGV-R795WF3-3GDをメイン機に組み込む事にする。

現在メイン機にはGTX660が搭載されているので、DDUを使ってドライバ削除した後に取り外しGV-R795に交換。
このグラボは268mmもあるのだが、AM3450-A84Dのケースはこんな長いGPUもちゃんと搭載出来るようデザインされているのは感心した。メーカーPCなのにAcerやるな。

そしてAMDのサイトから最新のドライバをダウンロードしインストール。

ここまでは何の問題も無く終了。

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GPU-ZでGPUの設定を見るとVDDCは1.094Vになっている事を確認。ここから何処まで下げられるかだな。

OCCT負荷を掛けてみると、システム全体の消費電力は258Wといったところ。

MSI AfterburnerでVDDCを取りあえず1.00Vに設定するが、ここで問題発生。何故か電圧変更の設定は出来るのだが、GPU-Z上では電圧が変わらない・・・

「ええっ、なんで変わらないの??」

今回このグラボを買ったのは電圧を下げて高ワットパフォーマンスを実現するのが目的なのに、根本の電圧が下げられないなんて!

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あわててネットで情報収集をしたら同様の問題に遭遇している方を発見。

■GV-R795WF3-3GD Overclock VDDC LOCKED WTF ? !
http://forum.giga-byte.co.uk/index.php?topic=12000.0

私もWTFって言いたい(涙)

このグラボのBIOSのバージョンはF2なのだが、これにはロックが掛かっているのか・・・
しかしギガバイトのページにはF2までしかない。

■ギガバイトのBIOSダウンロードページ
http://www.gigabyte.jp/products/product-page.aspx?pid=4121#bios
・2012年頃はF3も公開されていたらしいが、今は削除されている。不具合があったのだろうか。
・FX1、FY1、F43、F21といったバージョンも公開されているが、
  Please note:
  You can only update to a VBIOS version of the same series.
  If your VBIOS version is:
  F1, it can only be updated with VBIOS versions F2-F9.
  F10, it can only be updated with VBIOS versions F11-F19.
  F20, it can only be updated with VBIOS versions F21-F29.
 ということで、F2が乗っている私のカードはF2-F9じゃないとダメらしい。なんだよそれ・・・
 他のはrev2.0用なのか?rev1.0は負け組なのか・・・

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しかし更に情報収集していたら解決の手がかりになる情報を発見!!

■*SOLVED* HD 7950 locked voltage; Trixx allows voltage changes but Afterburner does not?
http://www.overclock.net/t/1302638/solved-hd-7950-locked-voltage-trixx-allows-voltage-changes-but-afterburner-does-not

どうもBIOSでiGPU(内蔵GPU)とVirtu(これは何なのか分からなかった) を切ればOKということらしいので、早速BIOSを開いてみると既にiGPU(というかオンボのGPU)はDisableになっていた・・・ダメだ。

しかしこのページにはTrixxなら電圧を下げれたと書いてあったので、Sapphireのサイトに行って最新のTrixxをダウンロードしてインストール。

■SAPPHIRE Trixx
http://www.sapphiretech.com/catapage_tech.asp?cataid=291&lang=eng
V5.2.1 2015-11-12

しかしこれを使うと、今度はこのツール上の電圧変更欄が非活性になっており変更できず・・・orz

もう半分諦めかけていたのだけど、TriXXでうまく行ったというページのスクリーンショットに貼られていたのはV4.3.0という古いものだったので、手持ちで一番古いV4.8.2をインストールしてみたところ無事電圧を下げれた!!!

・うまく電圧を下げれるツールのTRIXX v4.8.2


これが出来た時には本当に嬉しかった。

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という事で、電圧を下げられるようにするまでも大変でした。

次の投稿からやっと低電圧化が出来ます。







2015年12月8日火曜日

メイン機のグラボ刷新!(GV-R795WF3-3GD、Radeon HD 7950)

最近あまり元気の無かったAMD Radeonシリーズだけど、9月に「Radeon R9 Nano」というユニークな製品が発売された。

■Radeon R9 Nanoがアキバで好評 「電力効率で最強でしょ」の声

http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1509/14/news067.html

この製品の特長は、ハイエンドのグラフィクス性能ではなく、ハイクラスだが小型省電力を追求した点である。

Nanoについては色々なサイトで詳しく紹介されているのでここでは省くが、簡単に言うと、

「ハードウェアはハイエンドと同等だが、低電圧で動くチップを選別し、それをあまり電力を喰わない速度で動かす。
これによりハイエンドのFury XはTDP275WだがNanoは175Wと100Wも低くなった。
そして発熱も減ったので小型良くなっ
た」

との事。こう聞くと
「電力が36%減なら性能も36%ダウンなんじゃない?」

と思うが性能低下は10%程度しかない。この理由は、 実は電力と性能の関係は直線的ではなく、特に高速に動かそうとすると効率が悪くなるためとのこと。
AMDが言うには約10%の最大クロックの引き下げでも消費電力を50%近く削減できるらしい。

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このニュースを見て「面白い製品だなぁ。欲しいなぁ。」と思ったが、如何せん10万円を超えるお値段・・・一番重いゲームでもDiablo3という私にはとても買う気になりません。

だけど、「このNanoの高性能なチップをのんびり動かすとワットパフォーマンスが劇的に良くなるというコンセプトは面白いね。安価な旧世代のカードで同じような事をやってみようか。」と思いついた。

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という事で候補のカードを探すことにした。方針としては下記2点を設定。

・旧世代といっても今のアーキテクチャと全く違うものだと「クロック10%減で50%電力削減」という構図が成り立たないかもしれないので、少なくともGCN世代であること
・ハイエンドとは言わないが、ハイクラス程度のスペックであること

という事で探したところ、Radeon HD 7950がヤフオクの中古で13000円位で売っており、目的に合っていそうだと判った。

7950はGCN1.0世代のハイクラスで、Nanoや以前使っていた7790・7750と比較すると、

項目 7950 Nano 7790 7750
SP数
1792
4096
896
512
TU数
112
256
56
32
ROP数
32
64
16
16
コアクロック(MHz)
800
1000
1000
800
メモリクロック(MHz) GDDR5-5000 HBM1-1000 GDDR5-6000 GDDR5-4500
メモリバス(Bit)
384
4096
128
128
メモリバス帯域(GB/s)
240
512
96
72
Passmark
4736
?
2992
1646
消費電力(W)
200
175
85
55


といった感じ。

7950はNanoに比べて40%程度の性能なのに電力は25Wも高いのか・・・
そう考えるとさみしい製品だけど、最新鋭のNanoと較べては可哀想。
逆に7790からは1.5倍くらい、7750から3倍位の性能アップ。

しかしこの表でワットパフォーマンスを考えるとNanoや7790は相当効率の良いGPUだな。
7950を低電圧で動かして高ワットパフォーマンスを求めるって出来るのだろうか?

・・・とも思ったのだが、新しいパーツ買いたい病には勝てず購入したのがこれ。

■GIGABYTE GV-R795WF3-3GD(rev1.0)

http://www.gigabyte.jp/products/product-page.aspx?pid=4121#ov

コアクロック900MHzとリファレンスの800MHzから100MHzのOCと、WIND FORCE 3Xというギガバイト独自の3連ファンが搭載されているのが特長。

さーて、こいつをどれくらい省電力化出来るか楽しみ!