2015年12月8日火曜日

メイン機のグラボ刷新!(GV-R795WF3-3GD、Radeon HD 7950)

最近あまり元気の無かったAMD Radeonシリーズだけど、9月に「Radeon R9 Nano」というユニークな製品が発売された。

■Radeon R9 Nanoがアキバで好評 「電力効率で最強でしょ」の声

http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1509/14/news067.html

この製品の特長は、ハイエンドのグラフィクス性能ではなく、ハイクラスだが小型省電力を追求した点である。

Nanoについては色々なサイトで詳しく紹介されているのでここでは省くが、簡単に言うと、

「ハードウェアはハイエンドと同等だが、低電圧で動くチップを選別し、それをあまり電力を喰わない速度で動かす。
これによりハイエンドのFury XはTDP275WだがNanoは175Wと100Wも低くなった。
そして発熱も減ったので小型良くなっ
た」

との事。こう聞くと
「電力が36%減なら性能も36%ダウンなんじゃない?」

と思うが性能低下は10%程度しかない。この理由は、 実は電力と性能の関係は直線的ではなく、特に高速に動かそうとすると効率が悪くなるためとのこと。
AMDが言うには約10%の最大クロックの引き下げでも消費電力を50%近く削減できるらしい。

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このニュースを見て「面白い製品だなぁ。欲しいなぁ。」と思ったが、如何せん10万円を超えるお値段・・・一番重いゲームでもDiablo3という私にはとても買う気になりません。

だけど、「このNanoの高性能なチップをのんびり動かすとワットパフォーマンスが劇的に良くなるというコンセプトは面白いね。安価な旧世代のカードで同じような事をやってみようか。」と思いついた。

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という事で候補のカードを探すことにした。方針としては下記2点を設定。

・旧世代といっても今のアーキテクチャと全く違うものだと「クロック10%減で50%電力削減」という構図が成り立たないかもしれないので、少なくともGCN世代であること
・ハイエンドとは言わないが、ハイクラス程度のスペックであること

という事で探したところ、Radeon HD 7950がヤフオクの中古で13000円位で売っており、目的に合っていそうだと判った。

7950はGCN1.0世代のハイクラスで、Nanoや以前使っていた7790・7750と比較すると、

項目 7950 Nano 7790 7750
SP数
1792
4096
896
512
TU数
112
256
56
32
ROP数
32
64
16
16
コアクロック(MHz)
800
1000
1000
800
メモリクロック(MHz) GDDR5-5000 HBM1-1000 GDDR5-6000 GDDR5-4500
メモリバス(Bit)
384
4096
128
128
メモリバス帯域(GB/s)
240
512
96
72
Passmark
4736
?
2992
1646
消費電力(W)
200
175
85
55


といった感じ。

7950はNanoに比べて40%程度の性能なのに電力は25Wも高いのか・・・
そう考えるとさみしい製品だけど、最新鋭のNanoと較べては可哀想。
逆に7790からは1.5倍くらい、7750から3倍位の性能アップ。

しかしこの表でワットパフォーマンスを考えるとNanoや7790は相当効率の良いGPUだな。
7950を低電圧で動かして高ワットパフォーマンスを求めるって出来るのだろうか?

・・・とも思ったのだが、新しいパーツ買いたい病には勝てず購入したのがこれ。

■GIGABYTE GV-R795WF3-3GD(rev1.0)

http://www.gigabyte.jp/products/product-page.aspx?pid=4121#ov

コアクロック900MHzとリファレンスの800MHzから100MHzのOCと、WIND FORCE 3Xというギガバイト独自の3連ファンが搭載されているのが特長。

さーて、こいつをどれくらい省電力化出来るか楽しみ!

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